コトゴトの散文

日常のコトゴトが題材の掌編小説や詩などの散文です。現在は「竹取物語」を遊牧民族の世界で再構築したジュブナイル小説「月の砂漠のかぐや姫」を執筆中です。また、短編小説集をBOOTHで発売しております。https://syuuhuudou.booth.pm/

【詩】 日々

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冬の冷気に遇えば 夏の暑さを思い

夏の日差しに曝されれば 冬の北風を懐かしむ

 

何故君は 過ぎた季節を乞うのか

 

木々が凍える中 汁滴る桃を探すのは もう止さないか

足元を見れば 香り高き苺が 実を結んでいるというのに

 

暖かき日には 風を感じる服

寒さ厳しき日には 外気を通さぬ服

日々に合った服を着ればよいではないか