冷たい風が北より届き
あたしの頬を強く叩く
その押し寄せる風の勢いに
あたしは前を向くことができない
凍えた風が北から吹き
あたしの守りを吹き飛ばしていく
その吹きつける風の強さに
あたしは身を守ることができない
「・・レダ」
飛ばされる
あたしの迎合
「・・ダレダ」
壊される
あたしの防御
「オマエハ ダレダ!」
試される
あたしの根源!
だけど
あたしはあたしだ!
そう見つけたとき
あたしは前を向くことができた
もう北風は冷たくない