コトゴトの散文

日常のコトゴトが題材の掌編小説や詩などの散文です。現在は「竹取物語」を遊牧民族の世界で再構築したジュブナイル小説「月の砂漠のかぐや姫」を執筆中です。宜しければ、ひとときおつきあいください。

【詩】 白の景色 ~北風が吹くとき

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全てを吹き飛ばす暴風に

木々は葉を散らし枯れ枝が天を差す

大音と共に叩きつける風雪に

大地は凍てつき水面は固く閉ざされる

 

それは寒さでなく

痛さをもたらす

それは冷たさでなく

痺れをもたらす

 

明けることなく続く夜

 

だが

やがて風は鳴りを潜めよう

音はその姿を失い静寂がすべてを支配するだろう

 

どこまでも深く遠い闇より

静かに白が降りてくるのだ

穏やかに

絶え間なく

 

そして

一面に広がる

白の景色

 

世界は静止する