コトゴトの散文

日常のコトゴトが題材の掌編小説や詩などの散文です。現在は「竹取物語」を遊牧民族の世界で再構築したジュブナイル小説「月の砂漠のかぐや姫」を執筆中です。宜しければ、ひとときおつきあいください。

月の砂漠のかぐや姫 はじめに

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 みなさんは「竹取物語」をご存知でしょうか。

 同作品は平安時代初期に成立した作者不明の物語で、日本最古の物語とされています。

「竹取物語」を読んだことはないが、「かぐや姫」というタイトルの絵本で親しまれたという方もいらっしゃるかもしれません。

 本編を読んだことがない方でも、「竹取の翁が金色に輝く竹を切り、中から出てきた赤子を育てる。美しく成長した娘はかぐや姫と名付けられるが、実は月から来た娘であり、最後は泣く泣く月に帰ることになる」という、大まかな話の流れはご存知だと思います。

 筆者は「竹取物語」を読んだときに、自分がぼんやりと覚えていた筋書き以外にも深く張り巡らされた設定があったことや、実は言葉遊びがふんだんに織り込まれていたことを知り、大変驚かされました。同時に、「自分ならこの設定をもっと掘り下げたい」、「自分ならこの登場人物をもっと動かしたい」という思いも生じました。さらに、ある場面では「いや、自分なら、ここで書かれているようにではなく、別のように動かしたい。別のように叫ばせたい」と、強く感じました。

 そのような思いから、自分なりの「竹取物語」を書くことに挑戦してみようと始めるのが、この「月の砂漠のかぐや姫」です。

 

 本作「月の砂漠のかぐや姫」は、舞台を中国の祁連山脈北部、後に河西回廊と呼ばれる一帯に置き換え、登場人物や筋書きも一度バラバラにして、再構成しています。「竹取物語」の面影は全くないといっても過言ではありません。しかし、間違いなく、筆者が「竹取物語」を読み、感じた衝動が基になった物語であります。

最後まで物語を書き上げてから、読みやすい長さに分けて順次公開するという形が最も良いと思いましたが、今のところ、全編でどれぐらいの長さになるものなのか、筆者にも把握できていません。そこで、新聞連載や週刊連載のように、形となったものから、二千字前後の読みやすい長さにわけて、順次、公開するという形式にすることにいたしました。

 物語の最後の場面はもう決まっています。

 あとは、そこまで、筆者が心と筆を折らずに、続けていくだけです。宜しければ、文才が無い一方で自分への言い訳だけは上手なこのアナホリフクロウへ、皆さんの温かい励ましを賜りますようによろしくお願いいたします。

 連載を終えた暁に、「あそこは竹取物語本編のこういうシーンでこう思ったからこうなったんですよ」などと、皆さんとワイワイと振り返ることを楽しみに、頑張りたいと思います。

 なお、連載の形にいたしますので、過去の文章についてはアルファポリスという小説投稿サイトに掲載して、一挙に読めるようにしております。また、当サイトの「月の砂漠のかぐや姫」のタグを利用して振り返ることもできます。

 ぽつりぽつりの連載になるかと思うと心苦しいのですが、この作品が皆さんの「ちょっと一息」のお供になれれば、筆者にとってそれ以上嬉しいことはありません。

 

 最後に。「竹取物語」は平安時代以前の生活・文化を背景とした、とても素晴らしい、美しい物語だと思います。本編について、非難等をする意思は全くありません。また、「月の砂漠のかぐや姫」では、歴史に登場する言葉や地理用語が登場いたします。筆者もできるだけ調べましたが、調べきれずにそのまま用いているものもあります。創作物語なので、史実を全く無視して登場を願っている方もあります。時代考証、地理考証の点からおかしなところがありましたら、申し訳ありません、筆者の浅学によるものであります。素人がイメージを優先して用いたものと、ご放念いただけると幸いです。その他、本作は創作物語であり、登場する全ての人物、地名等は、実在のものとは一切関係がないことを申し添えます。

 

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