コトゴトの散文

日常のコトゴトが題材の掌編小説や詩などの散文です。現在は「竹取物語」を遊牧民族の世界で再構築したジュブナイル小説「月の砂漠のかぐや姫」を執筆中です。また、短編小説集をBOOTHで発売しております。https://syuuhuudou.booth.pm/

【閑話】130編のマイルストーン

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 みなさん、こんばんは。くにんです。

 そろそろ梅雨入りですね。うっとおしい季節ではありますが、この時期に雨が降ってくれないと、それはそれで困りますし・・・・・・。夏暑く冬寒く、そして梅雨は雨。それを適度に、が一番いいですね(*^-^*)

 

 さて、おおよそ130編のマイルストーンです。

 今回はショートシフト無しです。一呼吸、マイルストーンを置くのが遅かったかな。

 ちょっと一休み。肩の力を抜いて、閑話です。

 

 いつも「月の砂漠のかぐや姫」を始めとする創作や閑話を読んでいただいて、ありがとうございます! 今回は「黒い羊」に思いのほか時間を取られたたため、「砂漠」の更新が少し滞ってしまいました。

 とはいえ、「月の砂漠のかぐや姫」は、新聞連載小説のように、少しずつだけど定期的に楽しめるものを目指していますので、また、直ぐに連載を再開いたします。皆さんに読んでいただけると思うと、本当に嬉しさが湧いてきます。これからもよろしくお願いいたします。

 

 今回の閑話は「黒い羊」を書いていて気が付いた(思った)ことなどを、つらつらと書きたいと思います。

 本来、書き上げた作品は読者のもので、作者が「こういうことを言いたかったんだよ」と話すものではないのですが、まぁそこはそれ(^-^;

 仲間内で肩の力を抜いての茶飲み話、がこの閑話ですので(笑) ルール違反にならない範囲でボチボチとお話したいと思います。脈絡のない話になりますがご容赦ください!(^-^;

 

 前回に投稿した「黒い羊」は、 ムラサキ (id:murasaki_kairo)さんがnoteで編んでいるアンソロジーに投稿したものです。このアンソロジーには、小説だけでなくアニメーションや音楽など、幅広い分野からとても素敵な作品が集められていますので、是非ご一読ください。  

note.mu

 

 このアンソロジーは毎月一つお題を決めて有志が投稿するもので、今月のお題は「眠り」でした。

 

 実は最初に作った話は全くテイストが違うものでして・・・・・・、それはそれで良かったのですが、「ちょっと「眠り」というテーマからずれちゃったかなぁ」と思えたので、お蔵の中にそれをしまってしまいました。(いずれ引っ張り出してくるつもりですが) それで、改めて考えたのが、この「黒い羊」でした。

 

 「テーマに合わなかった」没作品の反動か、「SLEEP」が韻を踏んで変化していくという、「眠り」というテーマを最大限に生かした作品になりました?(( ;∀;)(新喜劇風・・・・・・)

 書き上げて思ったのは、「自分には話の縦をつなげるという発想がないんだなぁ」ということでした。「SLEEP」が変化していく並行世界でそれぞれエピソードがあるのですが、書き手によっては、それぞれの世界で黒い羊が現われる場面や消えていく場面を付け加えて関連性を持たせるか、あるいは、黒い羊の探索者を一人設定して各世界を旅させるなどするのではないか・・・・・・と思えたのです。

 でも、僕にはまったくその発想がありませんでした。(^-^; それが面白い、ですよね。

 

 もともと、メタな話を書きたかったんですよね。ここでいう「メタ」は、「ストーリーの不条理」という意味で、話は面白いけど、よくよくストーリを追ってみるとうまくつながらない、色々と解釈できる、というものをイメージしています。

 せっかくなので、一番最後に、メタ・フィクションの形を取り入れました。作中の登場人物が作品世界を超えて語り掛ける、自分が作品世界の存在であることを知っている、という「形式上の不条理」です。だから、草案では、読者に助けを求めるような形にはなってなかったんですよね。結果的には、この形式にしたおかげでまとまりが良くなったかな、と思っています。

 

 実は「月の砂漠かぐや姫」でも、「形式上の不条理」を取り入れているところがあります。この作品は「小説」でなくて「物語」だと、自分の中で整理しています。「物語」とは誰かが「物」を「語る」もの。ですから、「月の砂漠のかぐや姫」の文章は、誰かが読み手に物語っているものなのです。そのため、ときおり「考えてみてください」などと、聞き手に対して語り掛けてくる箇所があったりするのです。大河ドラマのナレーション的な感じでしょうか(^-^;

 

 一度組みあがった作品を蔵の中にしまって、新たに書き上げることになった「黒い羊」、当然、いつもよりも時間がありません。しかも、書き始めると思いのほか量が多いことに気が付きました。(最初から気づくべきでした( ;∀;)) 世界ごとの書き込みが足りないのはそういう背景が・・・・・・、あ、これは違反ですね(笑)

 

 ホントは、「Sleep」→「Sheep」→「Seats」→「Sick」→「Ship」→「Sweep」→「Freeze」→「Sleep」のつもりだったんですが、ひとつショートカットしています。さて、どこでしょうか?(*^-^*)

 潜水艦と駆逐艦の戦いのエピソードを入れるはずだったんですが・・・・・・、完全に時間切れでした( ;∀;)

 

 しかし、本気で本さんがおっしゃるように、「掌編」ではないですね。自分でもそう思いながら、「掌編小説」というタグに入れたいなぁと、ただそれだけで「掌編」をなのっていました。

 この小説の呼び方については明確な基準はないものの、ネットで調べてみると、

  掌編:30枚(400字詰め原稿用紙換算)

  短編:30枚から100枚程度

  中編:100枚から300枚程度

  長編:300枚以上の小説

というぐらいが目安になりそうです。「黒い羊」は約14000字なので、400字詰め原稿用紙に換算すると、改行等も考えると大体40枚強になるのでしょうか。純粋に400字で割っても35枚・・・・・・やっぱり短編の部類ですねぇ。こっそり「短編」に直しときましょう。(苦笑)

 次回のアンソロジー参加作品は、もう少し短くまとめたいものです。「月の砂漠のかぐや姫」も進めたいですし。

 

 

 6月は祝日がないので、ブログを更新するのにも余裕がありませんねぇ。( ;∀;)

 ですが、頑張って「月の砂漠のかぐや姫」を進めますので、よろしくお願いいたします! 羽磋君も王柔君も頑張ってくれるはずです!!

 では、140編のマイルストーンで、お会いいたしましょう。

 

                           くにん