みなさん、こんばんは。くにんです。
GWですが、コロナ禍の中ということで、世間の様相も例年とは大きく異なっています。来年のGWはどうなっているんでしょう。ワクチンが行き渡って、かつてのようなにぎやかなGWになっていればいいのですが。
さて、約320編のマイルストーンです。いつもの通り、肩の力を抜いた閑話です。
まずは、御礼を。
いつも「月の砂漠のかぐや姫」を始めとする創作や詩を読んでいただいて、ありがとうございます! 皆さんに読んでいただけていると思うと、コロナ禍の中で引きこもっている自分の心に、ぽうっと明かりがともります。
「月の砂漠のかぐや姫」。今でない時、ここでない場所。まだ人と精霊が近くに存在していた時代のゴビの砂漠を舞台として、遊牧民族「月の民」の少年少女が頑張るファンタジー物語です。
ここのところストーリは冒頓たちを追っていましたが、ようやく羽磋や王柔たちのところに戻ってきました。小道から落下したその後、羽磋たちがどのように危機に立ち向かっていくのか。お付き合いのほど、よろしくお願いいたします!
今節は、掌編(短編)小説が二編入っています。
掌編小説「冥界ラジオ」は、ムラサキさんがnoteで編んでおられるアンソロジーに投稿したものです。この回のアンソロジーのテーマは「ラジオ」でした。また、短編小説「クレタ島の迷宮」もムラサキさんのアンソロジーに投降したもので、こちらのテーマは「迷路」でした。
「冥界ラジオ」は、昔の自分の体験を基にしています。深夜にラジオの周波数を聞きたい局に合わせようとすると、全く訳のわからない異国の放送が聞こえてきたことがありました。(一説では、日本に潜伏している某国の諜報員向けの放送で、諜報員は読み上げられた数字を手元の暗号表で読み解いていたとか・・・)
意図しない放送が聞こえてくることがあるのはラジオの魅力の一つですが、それが地獄の番組だと・・・・・・。当然、物事に対する見方も、我々とは異なりますよねー。😅😅😅
「クレタ島の迷宮」は、プロットを立てる前の下調べの際にミノタウロスの神話を読んだのがきっかけでした。すごく面白い神話ですよね。僕はTRPG界出身ですから、迷宮の奥深くに潜む牛頭人身の怪物ミノタウロスを、モンスターとしては知っていたのですが、きちんと神話を調べたのは初めてでした。
そもそも、ロールプレイングゲーム(RPG)をする多くの人にとって、迷路や迷宮は「入っていくもの」です。主人公が財宝や目的地に到達することを防ぐために、敵やモンスターがそれを作っています。でも、このミノタウロス神話の場合は、迷宮は怪物ミノタウロスが外に出ていくのを防ぐために、人が作ったものです。目的が逆なんですよね。
もっとも、僕たちがあまり意識していないだけで、「中から外へ出てくるのを拒む迷路(障壁)」は、現実世界に多くあるように思います。死者が蘇らないように石を抱えさせるのもそうですし、祟りを抑えるために祠を立て神として祭るのもそうです。また、僕たちが他者との間に壁や迷路を作りだしてしまうときがありますが、ひょっとしたら、それは他の人が入ってこないようにためのものではなくて、出て行って傷つかないようにと自分を抑え込むためのものなのかもしれませんね。
前回のマイルストーンでもちらりとお話していました、スティーブン・キングの「ファインダーズ・キーパーズ」を読み終わりました。相変わらずのキング節。面白いですね、やっぱり。本作は「ミスター・メルセデス」から続く三部作の一作なのですが、この三部作はホラーではなく、ミステリーとのことです。
と言っても、あまり大きな違いはないような・・・・・・。(^-^;
敵側が超常の存在ではなく普通の人間だというくらいですかねぇ、違いは。ストーリーの進み方などは、良くも悪くもキングお得意の「場面切り替え方式」で、「ああ、この二つがぶつかったらどうなるんだろう」と、読者をドキドキさせながらストーリは進んでいきます。その進み方、ホラーの「ドクター・スリープ」と本作で共通のもののような気もします。面白いから良いんですけど(;^ω^) 三部作の三作目「任務の終わり」も楽しみです! でも、それを読む前に、今読んでいる「ハムレット」(シェークスピア作)を読み終わらないとなぁー。
さて、今回はこの辺りでおしまいにしたいと思います。
また、いくつかの都府県に緊急事態宣言が出されましたね。全国的にもまだまだコロナ禍が拡大傾向です。
皆さん、体調管理とコロナ対策には、十分お気を付けください。
それでは、次回「330編のマイルストーン」で、またお会いいたしましょう!