コトゴトの散文

日常のコトゴトが題材の掌編小説や詩などの散文です。現在は「竹取物語」を遊牧民族の世界で再構築したジュブナイル小説「月の砂漠のかぐや姫」を執筆中です。また、短編小説集をBOOTHで発売しております。https://syuuhuudou.booth.pm/

【閑話】510編のマイルストーン

 

 

 みなさん、こんばんは。くにんです。 

 酷暑の夏、いかがお過ごしでしょうか。

 まさか、政府が「適切なエアコンの使用」を慫慂する時代が来るとは、思ってもみなかったです。節電、ひいてはカーボンニュートラルとは逆行してしまう「エアコン使用」の慫慂ですが、それだけ昨今の暑さは厳しいということですね。

 皆様、熱中症には十分注意して、夏を乗り切りましょう。

 

 さて、今回は約510編のマイルストーンです。 

いつもの通り、肩の力を抜いた閑話です。(#^.^#)

  

 まずは、御礼を。

 いつも長編物語「月の砂漠のかぐや姫」や短編・掌編小説等の創作物をお読みいただき、誠にありがとうございます! 

 「月の砂漠のかぐや姫」は、ようやく舞台が地上に戻って参りました。

 ずいぶんと長い間、羽磋たちは地下世界にいたように感じられるのですが、物語世界の中では数日間なんですよね。それが長く感じられるのは、ひとえに僕の更新が遅いためでございます。すみません!

 最近、仕事等のために中々時間が取れなくて・・・・・・。いやいや、短編の執筆とうまく時間を調整して、今後も連載を続けていきますので、これからも羽磋たちと一緒に旅をしてやってください!

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 今節には、短編が二編入っています。「タヤの神様はどこに居るのか」と「星座になったカモノハシ」です。

 この二作品は、ムラサキさんがnoteで主宰されているアンソロジー「眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー」に投稿したものです。アンソロジーのテーマは「お客様の中に神様はおりませんか」と「単孔類」でした。どちらの短編がどちらのテーマを元にしたものかは・・・・・・、一目瞭然ですね。(笑)

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 「タヤの神様はどこに居るのか」は、黒海の東側を舞台にしております。以前書いた短編「何も書かれていない手紙が途絶えた時」は、黒海の北東部を舞台にしていました。

 「月の砂漠のかぐや姫」では、騎馬民族「月氏」をモチーフとした「月の民」が登場しますが、この「月の民」は「月氏」だけでなく、黒海周辺で栄えた「スキタイ」と言う騎馬民族もモチーフとしております。そのため、この辺りは僕的に「かつて遊牧民族が支配し、いまでもその名残が見られる地域」として親しみがある土地なので、短編の舞台としてもよく使わせていただいております。

 

 この短編、最初の案ではもっと違う構造だったのです。古い教会で、司祭が告解を聞く。告解の主はアレクセイで、彼が話す内容が「タヤの話」。キリスト教的正しさと自然信仰的正しさ、その両者の間の話として書くつもりでした。

 この草案を、「時代を後にしてアレクセイが教会に潜む幽霊になっているVer.」とか、「聞き手は日本からの旅行者Ver.」とか、いろいろとコネコネして考えた結果、最終的にその「出来事」の部分だけが残ったというものです。

 

 こういう事、よくありますよね。

 実は「星座になったカモノハシ」も、同じような経緯を辿っておりまして・・・・・・。

 元々は、文芸部の高校生(短編「猫飯店事件」のメンバー)が、学校の屋上でペルセウス座流星群を観ようと集まってどうのこうのという作品を考えていました。そこで語られる話の一つとして考えたのが「カモノハシ座」の話だったのですが、いつの間にか最初の設定は消えてしまい、残ったのは作中作だったはずの「カモノハシ座」の物語だったのでした。

 

 それにしても、こうして並べてみると、今回のテーマはどんな作品が投稿されるかを想像するのが困難なほど、ぶっ飛んでましたね。それに、二つを比べても全く毛色が違う。

 下記リンク先から、アンソロジーに飛べますので、拙作の他にどのような作品が投稿されたか、興味を持たれた方は是非ご覧くださいませ。

note.com

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 ムラサキさんが主宰されている「眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー」は、どなたでも参加できます。小説、詩、それに、イラスト等、創作物のジャンルは問いません。noteに投稿いただく際に、「#ネムキリスペクト」とタグを記入いただければ、それを目印にムラサキさんが収集してくださります。

 九月末が締め切りの次号のテーマは「墓標」です。

 夏の終わりによく似合うテーマですね。(それに、直近二つのテーマとは違って落ち着いたテーマ)

 

 

 この節は、「小説 十八史略」(著:陳 舜臣)を読んでおります。

 中国の歴史はとても長いです。これまでに、「三国志」等の特定の時代を舞台にした物語には触れてきたのですが、この本は中国の歴史をずーとなぞってくれますので、新しい面白さがありますね。

 「この出来事とこの出来事は、こう繋がるのか」、「この言葉の由来はこれだったのか」と深く頷くこともありますし、良く知っている人物・出来事が出てきた時には、「おお、出た出た!」という、甲子園球児の親戚のおじさん的な盛り上がりも感じられます。

 いま第三巻を読んでいるところなのですが、この小説は全六巻なので、まだ未読が三冊あります。楽しみがまだたくさん残っているので、嬉しいです。

 

 

 この夏は、TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の劇場総集編「RE:」と「RE:RE:」を観てきました。この映画は、TVアニメを全編後編に分けて再編集したものです。

 僕はTVアニメを全部見ていたのですが、映画、すごく良かったです。改めて、「ぼっち・ざ・ろっく!」の楽しさを味わい、胸を熱くしました。

 「ぼっち・ざ・ろっく!」は、はまじあき先生が「まんがタイムきららMAX」(芳文社)に連載している四コマ漫画です。僕は漫画はまったく知らず、TVアニメの1話が放送された後に、「面白い!」と話題になっているのを見つけて、「どれどれ」と見たのが始まりでした。

 いやあ、楽しくて、でも、それだけでなくて。

 「こういう作品を作ろう」と作り手が思い、こだわり、苦労した結果が、見事に形となっている作品だと思います。

 TVアニメの放送は終了していますが、配信サイト等でご覧になる機会があれば、一度ご覧になってください。

bocchi.rocks

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 さて、今回のマイルストーンはここまでとしたいと思います。

 次のマイルストーンに到達する時には、流石に涼しくなっていますよね。

 皆様、体調にはお気をつけて楽しくお過ごしください。それに、台風や地震などの災害にも、十分ご注意ください。

 

 それでは、次回520編のマイルストーンでお会いできるのを、楽しみにしております!