みなさん、こんばんは。くにんです。
11月ももう半ば過ぎですね。
今年は、夏の暑さが終わりを迎えずに、10月、11月までずーと尾を引いていたような気がします。これから例年通りの気温に戻るとすると、晩秋から初冬の寒さになるわけですよね。過ごしやすい秋の涼しさは、今年はほとんど味わえませんねぇ。
秋の味覚と言えば、昨年は高くて手が出なかったサンマ。今年は手ごろな値段でスーパーに並んでいたので、たくさん食べられました。漁が始まる前は「今年も不漁が見込まれる」という報道だったのですが、良い方向にブレたようで嬉しいです。(#^.^#)
さて、今回は約520編のマイルストーンです。
いつもの通り、肩の力を抜いた閑話です。
まずは、御礼を。
いつも長編物語「月の砂漠のかぐや姫」や短編・掌編小説等の創作物をお読みいただき、誠にありがとうございます!
「月の砂漠のかぐや姫」は、ようやく舞台が地上に戻って参りました。
「母を待つ少女」の奇岩も元の姿を取り戻しましたし、長く続いていた第二幕にもようやく幕を下ろすことができそうです。今年中・・・・・・、いや、年明けすぐにはきっと、です。
第三幕は、ガラッと舞台も主な登場人物も変わります。お楽しみにしていて下さい。
前々からお話していました「月の砂漠のかぐや姫」の単行本化、実のところ、あまりに作業量が多いので、ちょっと日寄ってました。
若いうちは、そのまま「そのうちやろう。いつかやろう」と放っておくこともできるのでしょうが、十分に年を重ねたいまとなってはそうはいきません。「そのうち」、「いつか」は、若い頃よりも少なくなっておりますから。
二千字強という短い話を書き連ねている、この物語。一から読もうとする場合、まとまったものがあった方が読みやすいですよね。電子書籍化もありですが、読み手としての自分が紙の本派と言うこともあって、やはり、紙の本としてまとめたいです。
うん、やっぱり、ここは本腰を入れて取り掛かろう。うん。
大阪で開催された「文学フリマ」に、お客として二回行かせていただいたんですが、とても良いイベントでした。
「次の大阪開催に売り手として参加を目標にしようかなぁ。でも、お若い方々の中に、ぽつんとおっちゃんが混じるのも気後れがするしなぁ」
こんな感じで、ずっと迷ってます。(笑)
今節には、短編「石山のおっちゃんの墓標」が含まれています。
この作品は、ムラサキさんがnoteで主宰されているアンソロジー「眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー」に投稿したものです。アンソロジーのテーマは「墓標」でした。
本作のテーマとしたのは、「自己とは。その実現とは」。どちらかと言えば、短編よりは長編にした方が馴染むテーマだと思います。振り返ってみると、短編にするということで、ちょっとエピソードをつまみ食いしたような、唐突な感じになってしまったのではないかと言う気もします
登場人物の日常を淡々と描きながら、それぞれのテーマに対する考え方や行動の違いを浮き立たせていく手法を取れれば一番良かったのでしょうが・・・・・・。うーん、短編にするにも、もう少しうまい纏め方があったかもしれません。なんだか、反省が多いですね、今回は。
この節も、「小説 十八史略」(著:陳 舜臣)を読んでおります。
いまは第5巻の始めで、時代的には唐のも多く出てきます。
何だか哀しくなってきますね。みんなで協力して新王朝を立てたと思ったら、権力争いの結果で次々と功労者が消えていく・・・・・・。
また、主君や外戚などの権力者が変わった際に、それまで権力を持っていた一族がそれを失った瞬間に根絶やしにされる場面も多く描かれています。「グッドルーザー」なんて有り得ません。負けたら、「死」あるのみ。そりゃ、表でも裏でも、あらゆる手を使って相手の足を引っ張りますよね。民の事なんて考える余裕なんてありゃしない、です。
権力者に嫌われたら一族もろとも根絶やしなんだから、勢い権力者に媚びへつらう者が増えてきます。中には諫言を申し立てる忠臣もいたでしょうが、取り巻きからしてみれば迷惑そのもの。徹底的に弾圧したり、根も葉もない悪い噂を立てて権力者の耳に入れてみたりして、権力の中枢から追い出します。酷い時には、殺しちゃいます。
その様な状態では、権力者が国状況を正しく把握して、国政を行う事なんて困難です。良い話しか聞こえてこないんですから。取り巻きにとっては何もしない操り人形の権力者が一番うれしい。ある意味、常に権力者には、暗愚になるようにと呪いが掛けられているような状態です。
歴史上、「駄目君主」の烙印が押されている権力者は何人もいます。やったことが酷いことであるのはもちろんなのですが、本人だけのせいにはできないのかもしれませんね。
しかし、考えてみると、権力者の方も大変ですよね。一見、何でもできて自由な立場と思えますが、実はそうではない。だって、自分にとって代わってその場に立とうともくろんでいる者が、たくさんいるのですから。
常に「誰かから命を狙われている」と思って生活するなんて、僕にはとても耐えられません。どれだけ毒見してもらっても食事が怖いでしょうし、草木が風で揺れればそこに刺客が潜んでいると思って身構えてしまうでしょう。
みんな仲良く、のんびりボチボチと、を信条とする僕。
権力争いのドキドキは、本の中で十分に楽しませていただくこととします。(笑)
さて、今回のマイルストーンはここまでとしたいと思います。
次のマイルストーンは、来年に設置されていると思われます。
皆様、寒さが急に厳しくなります。体調にはお気をつけて楽しくお過ごしください。
そして、(かなり早いですが)良い年をお迎えくださいませ。
それでは、次回530編のマイルストーンでお会いできるのを楽しみにしております。