みなさん、こんばんは。くにんです。朝夕はだいぶん涼しくなり、すっかり、秋めいてまいりました。
さて、おおよそ70編のマイルストーンです。創作全体(小説と詩)の数と合わせようとして、若干ショートシフトしております。
ちょっと一休み。肩の力を抜いて、創作関係の閑話です。
「月の砂漠のかぐや姫」は、第40話まで来ています。こんなに長い話を読んでいただいて、本当に有難いです。感謝の気持ちでいっぱいです。
新聞の連載小説のように、「あ、あの続きどうなったかな」「あいつ、どうするのだろう」と、興味を持ち続けていただけるような物語になっていればよいのですが。
新聞の連載小説と言えば、連載終了後、かなり時間が経ってから単行本化されることが多いと思います。連載終了の翌年とか。
僕はあまり深く考えずに、「連載で原稿がたまっているものを集約して一冊の本にするのだから、出そうと思えばすぐに出せるだろうに。連載終了とあまり間を開けずに刊行すると、販売戦略上良くないのかな」と思っておりました。その点についての真偽はともかくとして、「月の砂漠のかぐや姫」をそれなりに長く書いていると、単行本化をすぐにしない(できない)事情に思い当たりました。
それは。
毎日少しずつ読み進める連載と、一気に読み進み、なおかつ、後戻りも可能な単行本では、表現や構成などに関しての気配りの度合いが違うということです。
それは単純に、連載よりも単行本の方が、より一層気を配らないと、連載時には気が付かなかった表現上の問題(同じ表現の繰り返しなど)や、話の展開の不自然さが目立ってしまうということです。
また、始めに小説を一本書き終えてから、それを分割して連載している方は少ないと思います。ほとんどの方は、書き進めながらの連載なのだと思います。そうすると、単行本化の際に見直しをすると、前述の気配りの問題や話の構成などで手直しをしたいところが、どうしても、たくさん出てきてしまいます。例えば、連載の過程で登場させたキャラクターや事件などについて、もっと前に触れておきたかった、などと作品の構成に手を付けると、話自体を相当書き直す必要が出てきます。
成程、これは、連載終了後、すぐに単行本が刊行されないわけだ、と納得した次第です。
一昔前は、素人が自分の作品を形にしようとすると、印刷会社に頼んで同人誌という形にするか、もっと、本格的なものでは、自費出版という手段を選ぶかだったともいます。
しかし、現在では、電子書籍化という、もっとお手軽な手段も存在しています。
「月の砂漠のかぐや姫」も、せっかく書いたのだから、完成の暁には電子書籍化してみたいなぁ、ただ、いずれにしても、作品が完成すること、そして、「手直し」という過程を経ないといけないのだなぁと、ぼんやりと考えております。
ぼんやりと、です。
だって、まだまだ、完成しないから。ほほほぅ。(笑)
一応、自分の中の「話の一区切り」というところまでは、もう少しなのですが(^-^;
では、次回「おおよそ80編のマイルストーン」でお待ちしております。
これからますます寒くなっていきますが、みなさん、体調を崩されることのありませんように。
くにん