コトゴトの散文

日常のコトゴトが題材の掌編小説や詩などの散文です。現在は「竹取物語」を遊牧民族の世界で再構築したジュブナイル小説「月の砂漠のかぐや姫」を執筆中です。また、短編小説集をBOOTHで発売しております。https://syuuhuudou.booth.pm/

【閑話】390編のマイルストーン

f:id:kuninn:20200308212512j:plain

 

 みなさん、こんばんは。くにんです。 

 新年に入って初めてのマイルストーンです。オミクロン株の感染が拡大しておりますね。僕の周りでも感染された方がいらっしゃいます。皆さんは大丈夫でしょうか。感染症対策をしっかりとして、体調を損なわれませんように。

「昨冬はコロナ対策でマスクや手洗いを励行していたからインフルエンザが流行しなかった。そのために免疫を持っている人が少なくなっているから、今冬はインフルエンザが大流行するぞ」という話があったと思いますが、今のところインフルエンザの大流行は起きていないようですね。オミクロン株の流行のせいで、引き続きマスクや手洗いなどの感染症対策が励行されたということが大きいのでしょうが、それで流行が治まるインフルエンザと、それでも広がるオミクロン株との違いが、改めて大きく感じられます・・・・・・。"(-""-)"

 

 さて、約390編のマイルストーンです。いつもの通り、肩の力を抜いた閑話です。

  

 まずは、御礼を。

 お陰様で、ブログを開設したころに発表した短編を集めた文庫本「九月の雨はクラゲ色」(こちらでは「秋野紅人」という筆名です)を、刊行いたしました!

 ほっこりする短編やジーンと心に沁みる短編、さらには、何やらヒヤリとする物まで、とても幅広い短編20編を収録しています。お気に入りの短編が、お読みいただいた方によってまるで違うという、非常に興味深い短編集です。

 BOOTHの下記サイトで絶賛発売中でございます。定価300円(送料別)、販売者(僕です)に対して匿名匿住所で購入できますので、宜しければ是非ご注文下さい!(#^.^#)

 

syuuhuudou.booth.pm

 

 

 

 今節も「月の砂漠のかぐや姫」を始めとするくにんの創作物をお読みいただきありがとうございました。

 ただ、「月の砂漠のかぐや姫」の話数は240話を数えるまでになっていて、興味を持たれた方の中には、「第一話から順々に読むのはしんどいな」と思われる方もいらっしゃると思います。新聞の連載小説も、連載と同時進行で読むには切れ切れでも良いのですが、まとめ読みするには一冊の本にまとまっている方が読みやすいですからね。

 そこで、本年は「月の砂漠のかぐや姫」の文庫化に取り掛かりたいと思います!

 とは言っても、話数が多いのでこれまでのもの全部を一度にという訳にはいきません。まずは、「月の砂漠のかぐや姫第1巻」を今年の上期にまとめることを目標にしたいと思います。そして、今年の下期は短編集の第2巻を出したいなぁと思っています。

 連載を進めながら過去の物をまとめることになります。多少連載のペースを落とすとしても、これらは相当頑張らないと達成できない目標であります。でも、羽磋たちを見習って前に進みたいと思います!

 

www.kotogotono.com

 

 

 今節には、掌編小説が1編含まれていました。「小さな叙事詩」です。これは、ムラサキさんがnoteで編んでおられるアンソロジーに投稿したもので、アンソロジーのテーマは「朝起きて、カーテンを開ける」でした。

「小さな叙事詩」にはもう一つテーマというか、強い影響を受けたものがあります。それは昨今の緊迫したウクライナ情勢です。

「朝起きて、カーテンを開ける」、そして、「夜寝るために、カーテンを閉める」。

 無くしてから初めてその物事がいかに大事だったかがわかるということがありますが、このような日常的なルーチンを行えることが如何に幸せだったか、それに気が付かないでいられる有難さが、いつまでも続くようにと願わずにはいられません。

 

www.kotogotono.com

 

note.com

 

 

 前回のマイルストーンからここまでの間に、ゲド戦記の3巻である「さいはての島へ」と4巻である「帰還」を読みました。今は5巻を読んでいます。

 もともとゲド戦記は3巻までで終わりとされていて、日本語訳の巻末解説でもその様に記されていました。ところが、作者は3巻を発表してから18年後に第4巻を発表します。まだ、ゲドの旅は終わっていなかった、いや、アースシー(ゲド戦記の舞台となる架空の世界)の物語は終わっていなかったのです。最終的にゲド戦記は6巻まで発表されることになります。(巻という表現が正しいかはわかりませんが、日本語版の巻数にちなみました)

 大変僭越な言い方で恐縮ですが、僕はこの作者の気持ち、「再びアースシーの世界を覗いたら新たな物語が生まれていたので、続編を書いた」という気持ちがよくわかります。多くの創作者、ストーリーテラー、物語り部もそうなのではないでしょうか。一度創り出した世界はずっとそこにあって、いつでも帰ることができるものだと思います。ただ、長い空白期間の後に商業ベースで物語の続きを発表するというのは、かなり異例だとは思いますが。

 一度終了した後で再開はしたものの内容に乏しく、「綺麗に終わったままにしておけば良かったのに」という作品もありますが、ゲド戦記の場合はこの第4巻はとても素晴らしい内容です。物語の紡ぎ手(作者)も聞き手(読者)も、この「帰還」を大いに喜んだことと思います。

 

 

 

 

 さて、今回のマイルストーンはこの辺りでおしまいにしたいと思います。

 次回はとうとう「400編のマイルストーン」になりますね。

 「月の砂漠のかぐや姫」の単行本化作業のために、少々マイルストーンの間隔が開くかもしれませんが、必ずそこへ到達いたします!

 また、次のマイルストーンでお会いいたしましょう!