コトゴトの散文

日常のコトゴトが題材の掌編小説や詩などの散文です。現在は「竹取物語」を遊牧民族の世界で再構築したジュブナイル小説「月の砂漠のかぐや姫」を執筆中です。また、短編小説集をBOOTHで発売しております。https://syuuhuudou.booth.pm/

【詩】 オトとカタチとキミとボクと

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わたしはサメ女だから 肌が鮫肌で哀しい

あの人はそう言って サメザメと泣いた

 

ワシは日本製なのに 中国製と間違われて困るわい

唐獅子の置物はそう言って カラカラと笑った

 

待たせたね さあ行こうか 

ボクとキミはそう言って 手をつないで歩きだした

我(ワ)と彼(レ)はつながって 我々となった

 

我々は どこからか現われ

我々は 何者かであり

我々は 何処かへと向かうのだ