夜に書く詩は
朝には書けないものです
夜に書く詩は
後では読めないものです
夜は人の心に働きかけます
月は人の心に囁きかけます
少しだけ羽を伸ばしてもいいんだと
少しなら飛んでみてもいいんだよと
それを知っているから
「
」
心の雫をこうして文字に表しても
その度にそれを消してしまうのです
いつか
夜風を感じながら
月と星を眺めながら
あなたと話ができたなら
どんなにすばらしいことでしょうか
だって
夜はうそを許しませんから
夜は人のこころを自由にしますから
ええ そうです
僕は夜の力を信じています