コトゴトの散文

日常のコトゴトが題材の掌編小説や詩などの散文です。現在は「竹取物語」を遊牧民族の世界で再構築したジュブナイル小説「月の砂漠のかぐや姫」を執筆中です。また、短編小説集をBOOTHで発売しております。https://syuuhuudou.booth.pm/

【閑話】470編のマイルストーン

 

 

 みなさん、こんばんは。くにんです。 

 10月に入りましたね、皆様いかがお過ごしでしょうか。僕の住んでいる地域では、朝夕に夏の終わりを感じられる日が増えてきました。ようやくです。(笑)

 

 さて、今回は約470編のマイルストーンです。いつもの通り、肩の力を抜いた閑話です。(#^.^#)

 

  

 まずは、御礼を。

 いつも長編物語「月の砂漠のかぐや姫」や短編・掌編小説等の創作物をお読みいただき、誠にありがとうございます! 

 現在、「月の砂漠のかぐや姫」は、第二幕の終盤です。一週間に一話の更新だと、読んでいる方が「あれ、どんな場面だったっけ」ってなりやすいのに、台詞が多い場面なだとなおさらだと思って、いつもよりも少しだけ一話あたりの字数を多くしています。更新の頻度を上げるのが根本的解決なので、できれば一回二回でも良いからルーチン以外の更新もしたいです。頑張ります。

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 「月の砂漠のかぐや姫」の文庫本化作業は、原稿の一次見直しが終了したところです。ここから「本」のデザインに関する作業をしなければいけないのですが、苦手なんですよねぇ、デザイン。表紙はもうおなじみとなったヘッダー画像を使うつもりなのですが、それをどう使うか悩み中です。手が止まってます。(いかん!)

 

 

 今節には、掌編小説が一編と閑話が一篇含まれています。掌編小説は「初盆に綴る手紙」で、閑話は「#本好きの30問(くにんの場合)」です。

 「初盆に綴る手紙」は、ムラサキさんがnoteで主宰されているアンソロジー「眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー」に投稿したものです。今号のテーマは「ゴーストタウン」でした。また、「#本好きの30問」は、noteで素敵な作品を数多く発表されている闇夜のカラスさんが作られた企画「本好きの30問」に参加したものです。

 僕の場合ですが、夏に短編・掌編小説を創ると、今作のように死者と生者が絡むものになりがちです。直接戦争を経験した世代ではないのですが、広島・長崎に原爆が落とされた日や終戦の日が夏にありますから、夏が来るとそれを意識することが多いです。もちろん、お盆の時期と言うのも大きいです。夏の風物詩である打ち上げ花火にも鎮魂の意図を感じますし、高校野球にもサイレンと黙とうのシーンが思い浮かべてしまいます。

 来年の夏は、僕はどのような作品を書くのでしょうね。

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 ムラサキさんが主宰されている「眠れぬ夜の奇妙なアンソロジー」は、どなたでも参加できます。小説、詩、それに、イラスト等、創作物のジャンルは問いません。noteに投稿いただく際に、「#ネムキリスペクト」とタグを記入いただければ、それを目印にムラサキさんが収集してくださります。次号のテーマは「恋愛小説家」です。

note.com

 

 

 「#本好きの30問」の企画に参加して、自分の読書歴を振り返ってみました。もちろん、ここに書ききれなかった好きな本もたくさんあります。

 小学校、中学校の頃は、公立図書館によく通っていました。小遣いが少なかったから本を「買う」と言うことはあまりできなかったですし、いまみたいに電子書籍があるわけでもないですし、読書欲を満たすにはそれが一番でした。でも、お陰でいろんな本を読むことができました。「借りる」のは気軽ですからね。少しでも「面白そうだな」と思ったら、試しに借りて読むことができる。通えるところに大きな図書館があったのは、幸運でした。

 ただ、図書館を利用する場合でネガティブなのは、小説の新刊は人気があるので借りることが難しいことや、漫画はほとんどおいていないこと。それで、少しずつではありますが、自分で購入した本が自宅に増えるようになりました。

 僕はこの溜まってた本を、引越しか何かの時に、一度整理してしまったんですよね。本棚に収まりきらなくなったので、特に好きな本を残して捨ててしまったんです。いま僕はこのことをすごく後悔しています。仮に捨てずに残しておいたとして、読み返すことがあったかと言えばそうではないのですが、その「本」自体が「思い出」を帯びたものになっているんですよね。本棚に収まらなくてもいいから、段ボールに詰めて押し入れの奥に保管するなどして残せなかったかなぁ。

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 先日、文学フリマ大阪11に行ってきました。文学フリマは、小説等の文字作品の展示即売会です。漫画などのイラスト系作品の展示会として有名なコミケ(コミックマーケット)と同じような感じです。もっとも、規模はだいぶん違いますが。

bunfree.net

 

 でも、自作品を出品しているサークルの方々の熱気と言うか意欲は、コミケ(ぼくが行ったことがあるのは小規模な関西版で、しかも、ずいぶん前の事ですが)に参加しているサークルの方のそれに勝るとも劣らないものでした。それに、皆さん、参加自体を楽しんでいらしゃるようにも、お見受けしました。会場はとてもいい雰囲気でした。

 いまは、小説系同人誌を「電子書籍」として制作・発表できますし、「紙の本」を作ったとしても、それをネット上で手軽に販売できます。そのような環境の中で、このようなリアルの即売会に参加される皆さんは、「紙の本」や本屋さんがとてもお好きなんだろうなあと思いました。

 

 文学フリマでは、即売会場とは別に同人誌の見本を読むことができる一室が用意されていて、とても良かったです。イラスト系同人誌は表紙と中身が直接リンクしますが、小説系同人誌は表紙を気に入っても中身の文体は合わないということもありますからね。ゆっくりと、中身を試し読みできる場所が用意されていると言うのには、「さすが、主催者の方が小説系同人誌即売会で必要な要素をよく理解されているなぁ」と感心しました。

 この試し読み会場には、サークルさんから提供された試し読み用同人誌がたくさん並べられていて壮観だったんですが、そこで改めて思ったのが「表紙って大事だな」と言うことでした。前述のように、小説系同人誌はイラスト系同人誌のように「表紙買い」をすることは少ないと思うのですが、見る人に対して「僕はこういう作品だよ」と訴えてたくさんの作品の中から手に取ってもらうのには、やはり表紙の力が大きいんだなと思いました。表紙のデザイン・・・・・・。苦手だけど、一生懸命やろう、うん。

「試し読み用」として置かれていた作品(一部)

 

 僕も試し読みして気に入った本や、僕と同じ「紅人」というお名前の作者さんの本などを購入させていただきました。同じお名前だったのは齋藤紅人さん。僕は実媒体では「秋野紅人」(あきのくにん)という筆名で活動していますが、齋藤さんは齋藤紅人(さいとうべにひと)とお読みするとの事。「僕も同じ『紅人』で活動してます!」とご挨拶させていただけたのは、このような即売会だからの嬉しさでした。齋藤さんからは「竜漸の理」と言うファンタジー小説を買わせていただきました。新書版のニ段組み。小さめのフォントで、三百頁強。ふふふ、齋藤さん、やりますね。それだけで、物語好きが伝わってきましたよ。

 

 一日にどの程度売れるものなのか、サークルさんによっても様々なんでしょうが、こういう即売会って売った方も買った方も嬉しいですよね。

 同人誌制作作業って締め切りが無いとズルズルと遅れてしまいがちです。「月の砂漠のかぐや姫」もそう。僕も文学フリマに参加申し込みして、自分を追い込んでみようかなぁと思った一日でした。

買わせていただきました!

 

 塩野さんの「海の都の物語」を読み終えて、いよいよスティーブン・キングの「ダークタワー」にとりかかろうと思っていたのですが、その前に「竜漸の理」を始めとする、同好の士の作品を読ませていただこうと思います。

「竜漸の理」 読むのが楽しみです。

 

 

 さて、今回のマイルストーンはこの辺りでお終いにしたいと思います。

次のマイルストーンは、年末ぐらいでしょうか。ルーチン+αで更新ができれば、もう少し早く到達できるはずですが・・・・・・。

 これから寒暖差の大きい季節を迎えますが、皆様も体調にはくれぐれもお気を付けください。

 では、また、次のマイルストーンでお会いいたしましょう!